2024/05/10

いちご新聞6月号|いちごの王さまからのメッセージ

これからも、『みんなが喜んでくれること』に挑戦し続けます。

 いちごメイトのみなさん、元気に頑張っていますか?
 6月というと梅雨の季節で、雨がしとしと降り続くイメージですが、最近の6月の天候はそんな静かなものではありません。突然の豪雨、はっきりと分からない梅雨入り、滝のような雨の後にはもう夏が来たのかと思うような猛暑…と、紫陽花の花もビックリしているに違いないお天気の変わりようです。
 みなさん、外出する日は、天気予報をよく見て急な天気の変化に備えてくださいね。

 

 今回は、こんな場合、みんなならどうするかな?というお話です。
 王さまのよく知っている2人がこんな会話をしていました。
 Aさん「これまでやったことのないことだけど、みんなで頑張れば出来ると思う。どうしてもやってみたい。きっと、協力してくれる人が現れると思う」
 Bさん「解決しなければならない問題が多すぎる。自分には出来ると思えない。失敗するより、今のうちにやめておいた方がいい。みんな忙しいから協力してくれるかどうかわからない」
 Aさん「実行できれば、みんなが楽しくて、よい思い出になる。そのためには大変だからと諦めたくない」

 

 その会話を聞いて、王さまはサンリオを起業した頃のことを思い出しました。王さまが『みんながなかよくなるための会社を作りたい』と言った時、周りのほとんどの人は「そんな会社はこれまでどこにもないし、うまく行くはずがない」と大反対でした。でも、王さまは“これまでにないからと言って諦めるのではなく、とにかく自分に出来ることを頑張ってみよう”と起業を決意しました。
 実際、会社を立ち上げた直後から、みんなが言ったように大変なことばかりでした。何かをやろうとすると、必ず「やらないほうがいい」という人が現れました。その中で、王さまがやるかやらないかを決めるのは『みんなが喜んでくれるかどうか』でした。そして、成功させるために一番必要なのは『成功させようという熱意』でした。

 

 このいちご新聞も、創刊当時はとても大変で存続の危機が何度もありました。最初、王さまともう1人の2人だけで立ち上げて、細々と作っていました。ふろくを付けることに反対の声が上がったことも、あまり売れない時期が長く続いたこともありました。
 それでも頑張ることが出来たのは、応援してくれるいちごメイトがどんどん増えていったからです。いちごメイトの存在は王さまにとって、とても大きく、いつも応援してくれる大切な仲間であり、心強い協力者でした。
 そのいちご新聞が来年には50周年を迎えるなんて、王さまにはすごく感慨深いことです。

 

 王さまは2人に向かってこう言いました。
 「みんなが喜んでくれることをやろうとすれば、協力者が現れるものだよ。少なくとも王さまは一緒に頑張る。みんなを喜ばせよう。王さまに出来ることを教えてよ」
 そのあと、王さまたち3人はこのことを実現させるためにどうすればよいか?を真剣に話し合いました。
もちろん、「頑張れば上手く行く」と甘く考えているわけではありません。王さまはこれまで数々の辛苦を味わってきているのですから。でも、頑張る先に『みんなが喜んでくれる』があると思うと、みんなの笑顔が見たくなってしまうのです。
 みんなの笑顔を見ると、どんな苦労も吹き飛んでしまうから、また次の『大変だけどみんなが喜んでくれること』に挑戦していく…王さまの人生はその繰り返しのような気がしています。これからもみんなが喜ぶことを考えていきたいと思っています。