いちごの王さまからのメッセージ

3月のメッセージ

コロナウイルスとの戦いもずいぶん長くなりましたが、いちごメイトのみなさんは感染対策をしながら、毎日を元気に過ごしていることと思います。
これまでは冬になると風邪やインフルエンザの予防が必要でしたが、これから先、人類はコロナウイルスともずっと付き合っていかなければならないようです。医学の進歩が私たちを救ってくれることを信じましょう。

今年の冬は日本各地で大雪が降り、寒い日が多かったですね。王さまも感染予防で外出を控えなければならず、お庭に雪が積もった日は窓からお庭を眺めながら、日課にしていたお散歩も寒さのあまり外には行かずに、家の中で歩数計をつけながら歩いていました。でも、冬の間ずっと、家の中にいなければならないことはすごく退屈でつまらなくて、「春になってコロナも収まったら外に行きたいな。でもまだ我慢!」と自分に言い聞かせていました。お友だちも同じ気持ちでいるだろうと思って、時々、電話をかけたり、メールやお手紙を送ったりしましたが、出かけないでいるので、特に楽しいニュースがなくて、「元気?」「うん、元気だけど、つまらないよ。早く会いたいね」そんな会話ばかりしていました。特に用事がなくてもお互いの声を聞いて無駄話をすることが、こういう時には必要なのだと思いました。

王さまが子どもの頃、電話がある家は珍しく、電話がない家の人は、近所の電話がある家で電話を借りて使っていました。電話は緊急の用事の時に使うもので、連絡手段は手紙が主流でした。そのうちに一般家庭に電話が入るようになりましたが、家族みんなで使うものだったので、長電話をすると家族の人から嫌がられました。それが今日では携帯電話の普及により、電話は1人1台の時代になりました。いくら話していても家族に怒られないし、外出先でも話せます。ケータイ(スマートフォン)は電話であり、スケジュール帳であり、情報を得たり、動画を見たり、お財布の機能もあるから、ケータイなしでは1日も過ごせない人も多いことでしょう。
王さまは時代の移り変わりの速さと、私たちの生活がどんどん便利になることに日々驚かされていますが、根底にある本当に大切なものは人と人との気持ちの繋がりであることは昔も今も変わりありません。
いつでも話が出来るケータイは便利ですが、話す相手がいなければ寂しさを埋めることは出来ないのですから。

春は別れと出会いの季節です。3月の卒業式で離ればなれになってしまうお友だちもいると思いますが、今は昔よりもいろいろな手段で繋がり続けることが出来ます。
人生の中で一緒に時間を過ごし、たくさんの想い出を共有しているお友だちは得難い宝物だと、王さまはこの年になっても、しみじみと感じています。
いちごメイトのみなさんがこれまでのお友だちを大切に、新生活でも新たな出会いで素晴らしい友情が生まれることを祈っています。

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