いちごの王さまからのメッセージ

8月のメッセージ

みなさん、暑さに負けないで元気に頑張っていますか?
いちご新聞は創刊から42年が経ち、今回のいちごの王さまからのメッセージは、なんと594回目です。毎回このコーナーにはいろいろなことを書いてきましたが、毎年8月号のメッセージを書く時には、72年前のことがよみがえってきて、特別な気持ちになります。

今から72年前の1945年(昭和20年)、日本は第ニ次世界大戦の真っ只中でした。
8月6日広島に、9日長崎に、すべてを破壊してしまうというあの恐ろしい原子爆弾が落とされ、多くの市民が命を失いました。世界で初めて使われた原子爆弾のあまりの恐ろしさに、日本は8月15日に降伏し、第二次世界大戦は終戦を迎えました。
王さまは当時学生でしたが、戦争の恐ろしさをはっきりと覚えています。
戦争とは“戦い争うこと”。これは、長い歴史の中で文化と文明を作り上げてきた人間が自ら破滅に向かってしまう、決して行なってはならない事です。国と国の争いだけではありません。この世の中で武力で戦って争うことは、どんな場合においても正しいことではないのです。
争い事が起こるのは仕方のないことです。それぞれの主張を通そうとすれば、そこには争いが起こります。でも、私たちは話し合ってお互いの立場を理解し合う努力をすることで、殺し合ったり傷つけ合ったりしなくても解決することが、本当は出来るはずなのです。

王さまはこの42年間、いちご新聞の巻頭で“みんな仲良く助け合って生きていこう”と書いてきました。でも、今現在も世界では戦争や紛争が絶えることがありません。たしかに書くだけではだめだったのかもしれません。でも、毎月毎月書き続けてきた王さまのメッセージは、読んでくれているみなさんの心のどこかに残ってくれているのではないでしょうか?
武力で戦い争うことは、お互いが傷つき、苦しむだけで何も得るものはないことを知り、どんなことが起こっても、やさしい心とあたたかい思いやりを持って、世界中の人たちと仲良く生きていってもらいたいと王さまは思っています。そうすることが、世界中の人たちが本当に幸せに毎日を過ごすことが出来る方法だと思うのです。
この8月号を読んでくれているみなさんが、同じ気持ちで世界平和を考えてくれることを心から願っています。

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