いちごの王さまからのメッセージ

10月のメッセージ

みなさん、毎日楽しく元気に過ごしていますか?今年も暑かった夏が終わって、秋の虫の声が聞こえてきました。今年の夏も全国的に猛暑でしたが、7月までは雨ばかりで梅雨が長かったことを思い出しました。そのせいで、九州地方などでは洪水が起きて、多くの人々が避難して不安な日々を過ごさなければなりませんでした。そして、8月になると今度はいきなり35度以上の高温注意報の日が続き、熱中症で大勢の人が救急搬送されました。その状況を見て王さまは、『地球が、自然を大切にしない自分勝手な人間たちに、自然の威力を見せつけて、自制しなさいと言っているのかな?』と考えてしまいました。

地球上に生きている私たち人間は、国で分かれていても宇宙の中では地球という1つの星の運命共同体です。その人間たちが国や民族に分かれて、地球の自然を破壊するような争いばかりしているのは決して正しいことではありません。
最近の新聞やニュースを見ていると、王さまがいちごメイトのみなさんにいつも言っている「みんな仲良く、助け合って生きていこう」という考えに、あまりにも反する主張を各国がするものだから、世界平和からどんどん遠ざかってしまっていることを、王さまは心の底から本当に悲しく思っているのです。

王さまは毎年、終戦の月である8月号のいちご新聞のメッセージに「戦争を繰り返してはいけない。みんなで平和な世界を作ろう」と書いています。今年も前々号の8月号で、74年前の1945年7月7日に当時18歳(大学1年生)だった王さまが、故郷の山梨県甲府市で遭遇した空襲の恐ろしさと戦争の残酷さについて書きました。甲府市に住んでいる人たちが何の悪いことをしたわけでもないのに、ある夜突然、131機もの爆撃機がやってきて約2時間にわたって大量の焼夷弾を落とされ、甲府市の70%が焼け、1127人が犠牲になって死んでいかなければならなかった戦争の悲惨さを、みんなに知ってもらいたかったからです。そのメッセージを読んでくれた一人一人が、どうすれば平和な世界を作ることが出来るか、真剣に考えてほしいと思っています。

人と人、地域と地域、国と国、みんなが仲良く助け合うようになれば戦争は起きません。
“みんなが仲良くなるためにはどうすればいいのか?”と考えて、王さまが作ったのが、このサンリオという会社です。何か親切にしてもらった時に「ありがとう」と伝えるカードや小さなギフト、お誕生日や病気のお見舞いに心のこもったプレゼントを贈ることで、みんなが仲良くなってほしいという願いから、このサンリオは生まれました。ハローキティやマイメロディといったキャラクターたちは、そのメッセンジャーの役目を担ってくれています。
王さまの願いは、いつだって、親子、兄弟姉妹、お友だち、ご近所さん・・・みんなが仲良く助け合って生きていってくれることです。例え意見が食い違うことがあっても、きちんと話し合いをして、時には自分は1歩下がって譲ってあげてでも、喧嘩しないでもらいたいのです。

今回のメッセージはずいぶん長くなってしまいました。最近の新聞やテレビで良くないニュースばかり流れていて、いたたまれない気持ちでこのメッセージを書きました。
いちごメイトのみなさんはどうか、周りの人と仲良く助け合っていってくださいね。

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