寝坊をしてしまったせいで、
虹色のインクが集められず
落ち込んでいたメルですが、
マリンのお弁当を食べながら、
少しずつ笑顔が戻ってきたようです。
「メルはいっつもあわてちゃうんだけど、
マリンはいつも落ち着いていていいなあ・・・」
「失敗することは誰にでもあることよ。
でも、落ち込んでばかりいられないでしょ?
そういうときは、おいしいご飯をたべるの。
おなかがいっぱいになるとココロも豊かになって、
新しいアイディアをひらめくこともあるのよ!」
お弁当を食べ終えたメルは、
前向きな気分になってきました。
そんなメルを見てマリンもにっこり
「あっ、そういえば!!」
メルはルッツが、インク用の朝露を
ツボにためていたことを思い出しました。
「たしか、このあたりに・・・」
妖精の木の大きな幹のかげに、
ルッツの置いて行ったツボがありました。
ツボの中にはたっぷりの朝露が
虹色に輝いていたのです。
「わーっ!!
虹色のインク!!
よかったー。みんなありがとう」
諦めかけていた虹色のインクを
手に入れることができて、みんな大喜びです。

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