IR Information トップメッセージ

代表取締役社長 辻朋邦

平素より弊社の活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。

日本国内を見渡しますと、ここ数年大変悩ましい状況であった新型コロナウイルス感染症の問題について、ようやく落ち着いてきたように見えます。それにともなって人々の行き来や集会等にも制限がなくなり、ありがたいことに、サンリオのショップやテーマパークもお客さまでにぎわっています。

一方で、欧州における紛争の長期化、中東の紛争の先行きも不透明で、世界に暗い影を落としています。

しかし、このような時代だからこそ、サンリオの掲げる「みんななかよく」という企業理念の意味はますます重要性を増していると私は考えています。だからこそサンリオは、「One World , Connecting Smiles.」というビジョンに基づいて、世界中の人たちが少しでも多く笑顔の時間を持てるように、さまざまな活動をし、「みんななかよく」の世界を実現するため邁進していきたいと思っています。

さて、現在のサンリオの方向性を定めた中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)は、いよいよ最終盤です。株主の皆様をはじめ、サンリオを応援してくださるすべての皆様のおかげで、この3ヶ年計画は目標を大きく上回る良い成績を残せる見込みです。そして、売上や利益だけでなく、「第二の創業」を成し遂げるためのさまざまな取り組みについても、着実に成果を挙げています。

サンリオは、現在の中期経営計画達成後も、足元をしっかり固め、その先にもっと高い目標を掲げてチャレンジを続けていきます。そして、非財務目標であるサンリオ時間の達成も合わせて目指します。社会に貢献しながら継続して実績を残しつつ、更なる飛躍を目指すため、次の中期経営計画を2024年5月に発表予定です。これまでの3年間で実行してきた「組織風土改革」「構造改革」「再成長の種まき」がどんどん具体化して育っていく姿をお見せできればと考えています。

2024年は、サンリオの大切な仲間であるハローキティが50周年を迎える大切な節目の年でもあります。ハローキティをはじめ、サンリオのキャラクターが世界中の人達の笑顔をもっと増やせるようにしていきます。

新たな改革を進める中でも、「みんななかよく」は不変の企業理念であり、我々のゴールであります。これからもぜひ変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。

2023年12月
株式会社サンリオ 代表取締役社長

辻朋邦